2009年11月18日水曜日

デフレについて

最近の日本は、デフレスパイラルに陥って、デフレから脱却できないでいると言われています。

デフレが進行するとこんなデメリットがあるという人がいます。
==============================================
デフレが進行すると、企業の売上が減り、収益が悪化する。そうなると、雇用調整を含む人件費カットが行われ、家計所得が減る。すると、消費が悪化する。モノが売れなくなれば、企業は設備投資を控える。それでも足りなければ、再び、人件費削減等リストラを実行する。このようなデフレ・スパイラル、経済の縮小均衡が想定されることになる。当然、これは企業業績を映す鏡である株式市場の下落要因になる。==============================================
でも、ちょっと考えるとおかしな事に気づきます。

だって、ユニクロとか低価格で高利益を上げている企業がいくつもあるのですから。

では、そういった企業と上の一般的に言われている事と何が違うのでしょうか?

それは、企業はデフレが進むと上で言われているように人件費をカットする事もしますが、それ以前に利益を出す為にコスト削減を先にします。

コスト削減は
・製造コストの削減(海外工場や外注など)
・自社の無駄を無くす(事務費用の削減、電気や水道の節約、作業効率の向上など)
・仕入原価の削減(仕入れを安くしてもらう為の努力)
・輸送コストなどの見直し
など色々あると思います。

つまり、上に書かれたデメリットの中に、コスト削減努力の部分が抜けている事を言いたいのです。

これを実行できないまたは、実行しても中途半端な企業は、デメリットで言われている事に陥り、利益を出せないまま赤字経営・・・体力を削りまくって市場から無くなる可能性が出てくるわけですね。

もちろん、需要のある製品を適量提供していくのがいいのは簡単に理解はできるのですが、どんな製品がどのくらい求められているかなんて、企業からしたら分からない訳です。

受注発注する方法もあるが、それだと欲しいと思った人が衝動買いできないので、購入するスピードが遅くなる為、利益になるのも遅くなる。

そのスピードを取るか、在庫を抱えるリスクを取るかは個々の企業判断ですね。

価値のあると思われる商品を割安だと思える価格で提供できるような企業が生き残れるというわけです。でも、これってかなり難しい事なのです。

資金の問題も含めて。

だから、低価格で勝負できない人は、多くの人が求めている物ではなく、少人数でも需要のある所で勝負するのが生き残れる鍵なのかもしれません。それを見つけるのが大変なのですけどね~。

0 件のコメント:

コメントを投稿