2009年9月15日火曜日

高速道路の無料化についての記事について・・・

記事を読んで感じた事を書きます。

・この記事に書いてある、アメリカやドイツの高速が有料化になっているという部分について。

情報が抜けている部分として
1、なぜ有料化になったのか?
有料化に踏み切った理由が分かりません。アメリカは一部有料化は前からあります。個人的に環境に配慮した価格設定をしている高速道路がサンフランシスコにある事は知っていますがそこしか知りません。また、その環境に配慮というのも、排ガスによるものであって、CO2の排出云々で有料化になったわけではありません。

2、全体の何%有料化になっているのか?
仮に100ある内の1つや2つが有料化になってこれで終わりだとしたら、取り上げる程の事なのだろうか?

記事を読むだけでは、国際的に高速道路は無料だというのは一般的な事だという事で、2カ国が特例として有料化した一部を大々的に取り上げているようにしか見えません。

・免許を持っていない人や高速道路を利用しないお年寄りにまで負担させる事になるという部分について。

1、物流コストが下がる事で、商品の値下がりが期待できる
2、高速道路を利用する高速バスの価格の値下がりが期待できる
これらは免許を持っていない人やお年寄りでも恩恵と言えないだろうか?表面的な物の見方をしていて、世の中の仕組みを知らない意見としか言いようがない。

・千円乗り放題で渋滞の悪影響・・・について

1、無料になるという事は、いつでも降りたり乗ったりしてもコストが発生しない事になります。仮に高速道路が渋滞していたら一般道路に移ったり、その逆に自由に行けるようになるメリットは、中途半端な千円よりも大きいです。
2、中途半端に週末だけが千円なので、得したいという心理からその日でないと損するという思いで利用する為、渋滞が激しくなるのです。いつでも無料なら週末に自分の予定を合わせないで、自分の都合に合わせたドライブをするようになるので、千円よりも渋滞にならないと思います。

・最大の民主党政権の矛盾は、この高速道路無料化が地球環境へ著しい悪影響を与えるという点・・・について

じゃ、エコカー減税は地球に優しいのでしょうか?名前は環境に優しそうですが、自動車の製造でどの位温暖ガスを排出しているのでしょうか?驚く数字だったはずです。

また環境に関していえば、高速道路千円政策も五十歩百歩。千円の方がマシかどうかさえ分かりません。

本当に地球に優しい事だけをするなら、産業界は全滅だと思います。それ以前に、人類が居なくなるか、原始時代に戻るかかもしれません。が、これは現実的ではありません。今求められているのは、環境と産業の発展の両立だと思います。

モーダルシフトで・・・というのも、船舶や飛行機の排出量はトラックと比べ環境に優しいかどうかも怪しいものだと思います。また、電車でも電気を使っているわけなので、発電施設での排出量が馬鹿にならない。電気自動車が温暖ガスを排出しないからといって、完全にエコではないという事です。

・通行料をとらない民営化された道路会社・・・について

厳密に言えば、民間の会社の雇用に付いて、国がとやかくいうのは・・・と表面的には思うのですが・・・。

道路公団は天下り先として、今まで税金を吸い上げてきた団体だといわれています。

それを踏まえていえば、そんな団体解散すべし。そして、道路管理会社を公募すればよいと思います。

料金所での人員だってETCを増やせば、その人員は要らなくなっていたはずです。つまり、この人達の雇用云々は100%筋が通っていない事になります。(50%位は通っているかもしれませんが)

雇用は、そういった管理会社が受け皿になる可能性もあるし、サービスエリアの拡充とかで、サービスエリアの維持管理等に回す事も可能だと思います。

ちゃんと試算しないといけない事なので、勝手な言い分だとは思いますが、この記事を読む限りそういった事が抜けている為、納得できる記事ではないという事です。

まあ、書いている人が自民党出身の人だから、自分達が言っている事が正しいと主張する事は分かるのですが、皆に納得してもらうには足りない情報を補う事をしないといけません。

それができなかったから、自民党は敗退したのです。未だに分かっていないという事ですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿