2010年3月27日土曜日

日本社会は中高年の雇用を頑なに守り・・・っていう主張をする記事について

久しぶりに偏った偏見のある記事を見た。

こういう記事って何も考えずに受け入れる人って多いのかもしれないけど、普通に考えると偏っているとしか思えない。

簡単に言うと、日本の会社は中高年を首にしないで雇用し続ける弊害が若者の雇用を阻害していると言うもの。

この記事で言う中高年がやっている仕事って一体何だろう?誰でもできる仕事をしている人の事を指すのだろうか?でも、若者がやりたがらない仕事をやっている中高年もいる。

会社で一日中新聞を読んで、お茶を飲んで給料を貰っている人(つまり何もしない人)を指すのであれば分かるが、専門的な事をしている人は経験が物を言うのであって、若者を育てる事をしないと次の世代に繋げる事ができない。専門職は素人ではできない仕事なので、会社の要と言えるので首にすると収益に影響する為、この記事で言う中高年が専門職を指していない事は明白だ。

よく一般的な話としてという人がいるが、それは何を持って一般的と決め付けているのか明確にしないといけないと、記事の信憑性が格段に落ちる。

よく言われている事とかがそうであると答えるなら、それはその人がよく見聞きしている事であって、他の人がそうかは別の事。

大企業の事を一般的と言っているのか?だとしたら、一般的という言葉は当てはまらないのでは無いだろうか?だって、中小企業が圧倒的に多いのに一般的という言葉を当てはめるのはおかしくないか?

という事に繋がる。

この記事の信憑性が低いのは、何%といった数字が出ていないのも問題と言える。

最後に、この記事は大企業の一般的な話を、論理のすり替えに近い形で中小企業にも当てはめている所がある。多分、この記者は普通の企業では働いた事が無い人なんだろう。または、自分以外の社員は馬鹿で使えなく、給料泥棒だと思っていのだろう。

少なくても雇用する側の視点で物を考える事ができない人だと言う事ははっきりしている。

公平感を持って言うなら、企業とは雇用する側と雇用される側に分けるなら、両方必要なのだ。雇用される側が弱い立場というのは間違いです。単純に、お互いにいくらの給料で何の仕事をして欲しいという事で了承しているから成り立っているのであって、気に入らなかったら会社を変えれば良いだけの話です。

終身雇用をするから、辞める事はできないという訳ではない。雇われる側は辞める自由もあるのだから。勿論、会社は良くて上司が悪いという場合もあるとは思うが、その場合は悪さの度合いによってになってしまう。犯罪なら訴えるべきだし、相性なら別の部署に移動できるか人事に相談するのもいい。

何もしないより遥かにマシだ。何もしないは現状に満足しているのと同意語なのだから。

雇用する側だって、いかに会社を存続させ社員を食って行かせるかに悩んでいる。営業がいけないのか、製造の品質が悪いのか、経営が悪いのか、マーケティングが悪いのか・・・様々な見えない壁に押しつぶされそうな状態で決断を下さなければいけない。

マイナスでも存続させたいなら、自腹も切らないといけない。それが雇用する側だと思う。

という事で、この偏った記事は読むに値しないと思います。

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